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「レッドクリフpart2」を観てきました。
いつもながらギリギリにしか観に行かない我が家です(苦笑) 盛り上がっているときに行くと観れない事が多いので、できる限り下火になってから行くと言うせこい我が家です(笑) 始まる前にジョン・ウー監督のメッセージが流れ、親愛なる日本の皆さまから始まり、不況で苦しんでいるでしょうが、希望を捨ててはいけません。どんなに逆境であろうと人は知恵と勇気で打破できるものですと言ったような内容でした。 確かに、絶対に勝てないだろうと思われた連合軍は赤壁において圧倒的な戦力を誇る曹操軍を打ち破った歴史がありました。 この話のメインはそこにあると思うのですが、私はずっと観ながら別の事を考えていました。 「戦争は人を憎むのではなく、『戦争』そのものを憎め」 と、よく言われていますが、その意味、なんだか初めて本当に理解できたような気がします。 この映画の内容は、正直ありふれたエピソードで使い古されたものではあったのですが、なんだか、きっと自分の精神状態が大いに関係してきたのだと思うのです。 各国が己の正義のために戦う『戦争』は、兵隊一人一人に悪はなく、『戦争』と言う舞台があって、互いの正義を貫いた結果、罪のない人の人生そのものを終わらせてしまうと言う事実の恐ろしさがあります。 だからこそ、終わった後のむなしさや罪の重さに苦しむわけですよね。 ただ、この映画の中で小喬が言っていた事ですが、なみなみと注がれたお茶が器からあふれ出すさまを曹操に見せつけ、 「あなたは欲を出しすぎた」と言ったんです。 上に立つ人間の「欲」が何万人、何百万人の尊い命を犠牲にしていくわけです。 曹操も最初は正義だったに違いありません。それが連勝で慢心し、欲を出しすぎ、大事な事を忘れて行かせる。 それは日本の戦国武将にも言える事で、武将を抱えることで恩賞にしていた領土が狭くなり、その恩賞を与えるために領土を広げようとして戦を起こす。 結果、もっと領土が欲しいと不満が広がりさらに領土を広げるために戦を繰り返していく。 もちろん、あのホトトギス三人衆は最初は本気で「平安」を望んでの天下統一だったのかもしれません。 しかし、人の欲と言うのは尽きることなく、信長は裏切りでこの世を去り、秀吉は日本の領土では手狭だと朝鮮出兵を行ってしまった結果、多くの人材を失ったわけです。この二人の基盤に乗っかった形になった家康は一見、一番「平安」を確立したかに見えましたが、彼は誰も信用する事が出来なかったという、さみしい最期を迎えました。 日本は家康によって250年あまりの戦のない時を得ましたが、その実像は一部の人間だけの反映に近かったでしょう。力がありそうな武将の財産をできるだけ使わせて私財を減らせていく方法は、地方に住む一般人をも苦しめていたのですから。 話はそれて行きましたが(汗) 結局、上に立つ人間の欲から生まれるとしか思えない『戦争』の悲惨さを、ずっと3時間近くあった上演時間中感じていました。 もっとキャラクターの凄さを感じて感想にすればよいのでしょうが(苦笑) それはたぶん、多くの人が述べている事であって、あえて私が書くこともないだろうと思ってこんな内容にしてしまいました。 レッドクリフ2 いろんな意味で考えさせられる映画でした。 PR |
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