「ゲド戦記」を見ました。
スタジオジブリの作品で悪評だったと言う事だったのであまり期待していなかったのですが、これは「ゲド戦記」と言う作品として作るのではなく、オリジナルでこの作品のテーマを作ったらそれないりにヒットしたのではないかと思いました。
よく見ると深いテーマだなと感じました。
多分、自分の今の状況だから考えさせられたのかも知れないと・・・。
この作品を見ていて唐突に分かったのですが、
「ああ、そうか。キリスト教は今を生きる人を救う宗教なのだ」と。
キリスト教では輪廻転生を否定する教えがあります。
それは「今の限られた命を大事にしなさい。死んでしまってはもう何もなくなるのですよ」と言う事。
「死にたくないと死んでも良いと言う事は同じ事なのよ」と言うセリフがありました。
深い話ですよね。
そうですよね。同じ事ですよね。
限られた命をどちらも大事にしていないと言う事ですよね。
仏教は今をどうすれば心安らかに生きられるかと言う事と、死んでしまった大事な人を想う遺族の心を安らかにする為の宗教です。
基本的に私は仏教でないと救われないと感じているのですが、生きる事を迷っている人にはキリスト教の方が分かりやすい宗教だと感じました。
話がそれてしまった(苦笑)
この「ゲド戦記」を見て思った事はこれだけでなく、「偉大な父を持つ息子の悲哀」を感じました。
この監督さんは宮崎駿さんの息子さんでしたよね?
なんとなく、黒澤明監督の息子さん、久雄さんも思い出してしまいました。
父の後を追いたいけどメディアに比較されすぎて凡人にならざるを得ない。
この監督さんはそうとう悩んでいるのかも知れないとこの作品を見ていて感じました。
的を得ていないかも知れませんが、闇に支配されそうになりながらも必死で生きようとしている主人公は、監督さん自身だったのかな?と・・・・。
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