ガルダの日常
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【2025/01/18 08:03 】
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玄奘三蔵会大祭
5月5日
薬師寺・玄奘三蔵会大祭に行ってまいりました。
伎楽です。
あまり馴染みのないものでしょうけど、舞楽・雅楽といったものの、元になったものです。
もともと中国から伝来した仮面の大きな無言劇であったものですが、日本では6世紀頃に、寺社の境内で仏の教えを深く理解させ、仏法を広めることを目的として、盛んに上演されていました。
ところが、飛鳥以降すたれてしまい、正倉院や法隆寺などには、百面を超える伎楽面が現存し、国宝として指定されており、伎楽面は、人顔・妖怪・獅子・金剛など様々ですが、演目については、現存している資料が非常に少なく、詳しいことはあまりわかっていません。
しかし、1000年たった現在、昭和55年に東大寺大仏殿の落慶法要で復活しまして、その後、薬師寺では『最勝会』の一つとして行事化するようになり、現在もなお、1000年前の姿そのままで執り行われています
しかしながら、簡単にはいかなかったようで、薬師寺では当時の染め技術の復活から始まり、衣装の製作、そして、さらに解りやすくするために僧の声明によって解説を入れながらの上演となっております。
これを聞いていますとね、お坊さんも能の謡ができるのではないかと(苦笑)
薬師寺のお坊さんはとにかくなんでもやらなければならないため、なかなか器用な方が多いです(笑)
今年の玄奘三蔵役は狂言師の茂山逸平さん。
薬師寺の玄奘三蔵院伽藍で行われる行事で、残念ながら一般参拝の方には拝見できないようです。
外からなら見れるのかしら・・・。それとも後ろで立っている方々が一般参加の方々だったのかしら・・・。すみません、不確かで・・・。
なにかしら薬師寺と縁を結んでいる方に招待状が届き、それで入堂できると言うシステムです。
とにかく、30年近くぶりの(汗)雨だったもので、伽藍全体に屋根ができていてうまく写真が撮れませんでした。
なんだか雨にたたられてます(苦笑)
玄奘三蔵の分骨がこの薬師寺にはございます。
長らく彼のお墓の場所が分からず、遺骨も不明になっていたのですが、戦時中、中国に居た日本兵が発見し、いったんは日本に持ち帰ったのですが、これは中国にお返しすべきものと、平和になってから玄奘三蔵は帰国されました。
その後、発見してくれたお礼だと日本にも分骨され、その一部が玄奘三蔵の教えを伝えている(法相宗)総本山である薬師寺に贈られました。
そしてそんな大事なものを贈られたのだからとこの伽藍が建立されたのでした。
玄奘三蔵と言えば一般に「三蔵法師」と言う名前で親しまれ、あの「西遊記」と言うお話が有名ですよね。
鎖国をしていた長安を後にして、禁を犯し国を出、そしてインドまでありがたいお経を授かりに旅をした三蔵法師は、実際にはたった一人だったという事です。
インド(天竺)への道のりはそれはそれは過酷だったようで、それがあまりにも痛々しいと後の世の中国の人が「彼を助けるお供」を生み出し、「西遊記」が生まれました。
たった一人で過酷な旅をしてインドまでたどり着いた玄奘三蔵は、インドで様々なお教と出会い、勉学にはげみ、そして大量にお経を写経して持って帰ったのだそうです。行きはコッソリと出た玄奘三蔵でしたが、帰りはその功績をたたえられ、鳴り物入りで長安に入ったそうです。
彼が持ち帰ったお教は中国語に翻訳され(玄奘三蔵は翻訳家としても第一人者)日本に伝わったのです。
そして、あの「般若心教」も玄奘三蔵が訳したものです。
そんな彼の旅の様子を伎楽で演じていらっしゃるのです。
伎楽の花形でもある獅子。
伎楽奉納の前の散華と大涅槃経の転読
この散華、座っている真上からも落ちるようになってましてね、私の目の前にヒラヒラと舞い降りたものを取ろうとした瞬間、一人、間に挟んだ向こう側に座っているご婦人が身を乗り出して私の手の中に入ろうとした散華を奪い取って行きました(汗)なんだかむなしくなりましたよ・・・。
持って帰りなさいと言われたかのように落ちてきた散華を掠め取られるなんて・・・。
それでも他にも落ちてきたので、1枚だけ頂戴して、後は取る事の出来なかった後ろの方にお配りしました。すると、私の前に座っているご婦人も、後ろに回して下さって・・・。本当は分かち合ってこその散華だと、思うんですよね。
恥ずかしくも、席から駆け寄って演目が行われている最中の舞台近くの三蔵院まで回り込み、数十枚も拾い集める方もいて、お坊様から渡されるのなまだしも、なんだかあさましいというか・・・、そんなに持ち帰って何にするのだろうと思ったり・・・。まぁ、家族に分け与えてお財布にでも入れるのでしょうけど・・・。
以前にも経験したんですよ、こんな風景。
娘がガックリと肩を落とし、醜くて、正視できなかったと。
散華を奪い合うシーンは残念ながら事あるごとに目撃してしまいます。
その後夕食券というものを頂きまして、ちらし寿司の折り詰を頂き、写経道場で頂きました。その整備をしているのが全員高校生。
きっとボランティアなんでしょうね。遅くまでご苦労様でした。
入堂する前に頂いたろうそくは終わった後それぞれこの起き燈篭に点火したものを各自が灯してゆきます。これは玄奘三蔵院伽藍と白鳳伽藍の間に並べられてあります。
私も娘の供養のため微々たるお金ですが協力いたしました。なかなか幻想的になっていました。
『最勝会』とは。
パンフレットには「神仏の国、日本には、勅使の参向を受け行われた幾多の仏教儀式の中でも、とくに重要とされた3つの法会がありました。その一つが500年ぶりに復興された、薬師寺の「最勝会」と言う法会です。最勝会は国家安泰や五穀豊穣などを祈る法会で、僧侶の国家試験の場でもありました。講堂の本尊阿弥陀繍佛のもと盛大に行われてきましたが、享禄元年(1526年)の兵火により焼失し、法会も途絶えておりました。それ以来、最勝会の復興は一山の悲願でありました。
ようやく平成15年、大講堂復興と共に平成の世に「最勝会」は蘇りました(以下略)」
ところでこの日、一人なのか数人なのかわからないのですが、お写経を一気に一万巻奉納された方が名古屋からいらっしゃいまして、ビックリしました。
一万巻ですよ?
1日1枚書いたとしても10000÷365=27.397・・・
つまり27年間かかるわけです。
卑しい話ですが、金額にすると2000×10000=20,000,000
来られた方のみならず、お坊様も唖然と・・・(苦笑)
世の中には凄い人もいるものだと・・・。
まだまだ、昨日に引き続き、精進せねばと(苦笑)
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【2009/05/10 14:07 】
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garudaが参
garudaが参向したの?
【2009/05/10 16:04】|
URL
| BlogPetのナナ #8d381983f3 [
編集
]
先に・・・、
ナナ様のコメントがあったので、ひかえめに(苦笑:冗談です)。
さて、伎楽ですが、復活したのは私も存じておりましたが、そんなに最近だったとは思わなかったです。昔は仏法を広める以外にも、何か目的があったのでしたっけ?今と違って、娯楽なども少ない頃でしたし・・・。でも、雨はちょっと残念でしたね。散華も、皆様?奪い合おうと言うのは、ちょっといただけないですが・・・、どうなんでしょう?単なる行事と、とらえておられる方も多いのでしょうか・・・。ちょっと気になりますが・・・。
写経の方は実に素晴らしい方ですね。感服いたしました。ろうそくもまた、幻想的であり、もしかすると言葉ではうまく言えませんが、世の中や世界の平安を祈るかのように思われました。でも、お坊さんは何でも・・・、は、どの宗教でもありますね(^^;;。本当に大変な事だと思います。本当に昨日も書きましたけれども、心の平安のみならず、ひたすら何か私も祈りたい気持ちになりました。ありがとうございます。
【2009/05/10 16:47】|
URL
| MU!! #5296747c25 [
編集
]
Re:先に・・・、
伎楽はとっくにすたれて久しく、復活することはないだろうと思っていた私には驚きの復活劇でしたよ(笑)
たぶん・・・、最初は娯楽だったんでしょうね。それが上の人も暇だから見たいって事になって、日本に来た時に「これをつかっちゃえ」って事になったんでしょうね(憶測)
【2009/05/12 16:39】
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