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「鴨川ホルモー」「鹿男あおによし」の万城目学(まきめまなぶ)さんの作品です。
一言で言って「大阪人の夢」のような話(笑) 夢うつつの「夢」ではなく、想いのような、見果てぬ夢的な「夢」の方です。そして読んだ後は「ある気がする」と思っている自分を発見しました(笑)奇想天外な話なんですけどもね、大阪人だったら「あるんじゃないの?」と感じてしまう、そんな話です。 詳しく書くとネタばれになりそうでなんとも書きようが無いのですが・・・。 舞台は大阪中央区にある空掘界隈。ここは戦火からも免れ、古き良き大阪を目の当たりにできる場所です。地区保存と言うか、長屋再生を推進している地域でして、ご近所にある所為か、凄くこの舞台がリアルに検証できて私にはさらに面白い本となりました。そういう点で、この本は小説と言う形をしたご当地本。大阪の観光案内も兼ねているのかもしれません。 大阪と言えば「道頓堀」「心斎橋」「アメリカ村」「USJ」しかなく、観るに値しないと思われがちですが、こういったディープな場所も私が知っている限りで後3か所はありますね。 「大大阪」と銘打って明治大正に建設されたレトロな洋館もクローズアップされていますが、私としてはこんな長屋がある町こそ、「昔の大阪」を見る事が出来る場所だと思っています。 (参考資料→クリック クリック2) そんな古き良き大阪の街に住む、少女になりたい大輔少年と、彼の幼馴染・茶子がキーポイントとなるお話。 突然、緊急業務以外の全ての機能が停止してしまった大阪。 大阪の商店に居るのは女性だけ。 男性が行う業務、特に交通機関は全線ストップしてしまった。そのわけは・・・。 と言う話なんですが、言えない(苦笑)これ以上言うと面白くない(笑) ただね、伏線が多すぎて、話の前半はかなりトロトロと話が進みます。それさえ乗り越えれば(笑)後は急速に話が展開していきます。 予備知識として、「大坂の陣」の話を知っていると面白さは「ニヤニヤ」が加わり面白くなります(笑) さらに、戦国武将の知識があればもっと「ニヤニヤ」が「ププッ」に変わります。 知らなくとも奇想天外な話とエンディングの「え~?」が面白いので楽しめます。 一度読んでみては如何でしょうか? PR |
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