× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
昨日は薬師寺に納経して、写経したあと、唐招提寺に行ってまいりました。
『うちわまき』だったんです。 招待状を頂いたので、せっかく頂いたのですから、以前から一度は行ってみたいと思いながら、平日はどうしても出る事が出来なかった身分でしたので、行くことができなかった為、これも何かの縁と考え、行くことにしました。 心配したお天気も晴れて、暑くもなく寒くもなくと、良い日和となったので助かりました。 本日の舞台はこの「鼓楼(国宝)」。 ここに100本のハート形のうちわが設置されており、これをお坊様がこの鼓楼から撒くんです。 100人限定の整理券が出されたのはまだ金堂の策が取れていないため。危険ですからね。大暴れして怪我してもつまらないでしょう(笑)参加年齢の上限が60歳なはずでしたが、見るからに超えている方が多い気が・・・(苦笑) インフルエンザなどなんのその。このうちわで薬害退散って事でしょうか。 自称60歳なんでしょうか(笑)しかし、人数分のうちわなのに「2本取った」とか言う声を聞くと、取れない方も多かったのかしらね。まぁ、以前の記事で散華の話もあったように、奪い合いも熾烈だったのでしょう。 「うちわまき」と呼ばれるこの行事は本来は梵網会(ぼんもうえ)と言います。 薬害退散など、厄除けの意味で今では持って帰っておりますが、本来は不殺生の戒律を守るためのもの。どちらかと言うと虫よけ(笑) 5月19日と言うのは覚盛上人の命日です(余談ですが私の義母の命日でもあります)不殺生の戒律を守り、蚊にさされるがままであったとされる鑑真和上に習って、覚盛上人も刺されっぱなしだったのを見て、法華寺の尼僧があれはあまりにも惨いと、せめてこれで蚊をはらってくださいと「うちわ」を奉納した事が由来なんだそうです。 今、奈良国立博物館で今月24日まで「鑑真和上展」が行われておりますが→クリック 鑑真和上については有名なので書く事もない気がしますが、覚盛上人について御存じない方も多いかと思うのでちょこっとだけ。 命をかけた授戒潅頂を伝来した鑑真和上でしたが、時の流れと言うのは無常でして、今も昔も変わらない、「流行」と言うのに押されて「戒律」そのものがないがしろになって行ったのでした。 しかしながら、「戒律」と言うのは僧にとっては「資格」。 これがあるのと無いのとは国内では気にされないとしても、中国・朝鮮等、外国では通用しない。 こんな事では一大事になると、当時、すでに戒律の方法すら知らない人がほとんどで、それを覚盛上人が復興したのが鎌倉時代の事だったのです。 覚盛上人760回忌である今年も滞りなく行われました。聞くところによると、以前は餅も撒かれたらしく、今年もまだ狭いという理由でうちわのみのようです。 しかし・・・、これ、金堂のフェンスが取れた来年、怖いほど人が集まりそうですね(汗)とてもそんな闘争に勝てる自信がありません(苦笑) ちなみに、招待客は参戦権利がございません(笑)普通にタダで1本頂いて帰れます。闘争に負けても頂きたい場合は、事前にうちわ整理券なるものをゲットすれば頂いて帰れます。さらに、それもだめだった方、1本1000円でお買い求めて下さいませ(笑) 「1000円は高いやろ~」とぼやいている方がおりましたが、最近は普通では? 確か・・・、四天王寺「どやどや」の牛王宝印は柳の木に挟まれ、やはり1本1000円でしたよ。まだ、こっちのうちわの方が手作りうちわですので安いと感じましたよ。四天王寺のは柳の枝に札が挟んであるだけでしたもの。 写真は「鼓楼」につるしてある巨大うちわ(笑)この小さいのを貰って帰れます。我が家にも貰って帰ったうちわが1本あるのですが、写すのが面倒(ダメダメ)なので、形状が同じなこの写真をアップしました。 PR |
|
トラックバックURL
|
忍者ブログ [PR] |